大人女子の週末リフレッシュ!SL列車とレトロな街歩きを楽しむ新潟・新津の旅

新潟市秋葉区の新津駅から出発する「SLばんえつ物語」は、鉄道ファンだけでなく、観光客にも人気の「のってたのしい列車」です。今回は、第14代にいがた観光親善大使の南波さんと乗車。さらに新津駅から歩いてすぐの新津商店街で味わえるSL関連グルメやおみやげを紹介します。

「SLばんえつ物語」は、定期運行開始から今年で25周年。優雅な姿から貴婦人という愛称を持つSL蒸気機関車C57-180が牽引する列車に乗って、新津駅から福島県会津若松駅まで片道約3時間30分の旅を楽しめます。走行は週末のみ。運行日にはその様子を見ようと、多くのお客さんがホームに集まります。

運行日には出店が並ぶことも。新津商店街が出す店では、オリジナルのSLグッズを販売。新潟市民に愛される菓子店「菜菓亭」からは黒い石炭だけでなく、燃える石炭をイメージした赤い石炭ラスクが登場。遊び心が溢れる商品は見逃せません。

JR東日本新潟支社提供

新津にお店を構える駅弁屋「神尾商事」も出店。磐越西線でのSLの復活運行を記念して発売された「SLばんえつ物語弁当」が人気です。運行25周年バージョンは、のどぐろの塩焼きや越の鶏のそぼろなど通常より豪華な食材を使用。SL運行時しか買えない商品なのでチェックしてみてくださいね。

ホームにはSLばんえつ物語のオリジナルキャラクター、オコジロウとオコミと一緒に記念撮影ができるベンチがあります。2匹は沿線沿いの飯豊山系に生息するオコジョがモデル。思わず座りたくなるかわいいフォトスポットです。

汽笛が鳴ったら出発の合図。ホームや街の人に見送られながら列車は走り出します。車内は客車を含めた7両編成。全席指定席になっています。内装は大正ロマンを感じさせるレトロなデザインが特徴。

普通車はボックスシートになっているので、家族や友達と話しながら旅を楽しめます。

発車してすぐ、車窓からはC57-180が保管されていた新津第一小学校が見えます。C57-180は昭和21年から44年まで活躍、引退後は新津第一小学校で保管されてきました。市民の要望などから1990年に復活。時を経て再び走ることができたのは、市民が大切に守ってきたからかもしれません。

列車は街中や自然を眺められる場所を通ります。移り変わる車窓の景色に感動するはず。列車を見かけると手を振ってくれる人もいて街の人との交流も楽しめます。

列車内はみどころがたくさん。1号車には、子どもたちが遊べる「オコジョルーム」や、大人も楽しめる「オコジョ展望室」があります。

C57-180は本物の石炭を燃やして走る昔ながらの列車。車窓からは積まれた石炭を見ることも。レトロな雰囲気を味わえるのもSLばんえつ物語の特徴の一つになっています。

4号車は展望車になっていて、開放感のある大きな窓からは四季折々の自然豊かな景色を眺められます。

設置されている郵便ポストからは実際にハガキを投函できます。特別な消印を押してもらえるので記念に出してみてはいかがでしょうか。

乗車記念スタンプはチェックしておきたいところ。中でも新潟県内を走る3つの「のってたのしい列車」のスタンプを集めてイラストを完成させる「新潟・庄内 のってたのしい列車 重ね捺しスタンプラリー」  は今年注目のイベント。記念に押してみてくださいね。

5号車の売店では、駅弁、飲み物、オリジナルグッズなどを購入できます。はがきやキーホルダーなど旅の記念に買いたくなるものばかり。

ゆっくりくつろぎたい人は最後尾にある7号車のグリーン車がおすすめ。ガラス張りの展望室が付いた車両で贅沢な旅を楽しめますよ。

停車駅や運転時刻、運転日、ご利用方法などは下記インフォメーションのリンクからホームページにてご確認ください。

INFORMATION

SLばんえつ物語が発車する新津駅は、信越本線、磐越西線、羽越本線が交差する鉄道の要衝。街には駅弁屋や車両製造会社などがあり、鉄道文化を支えています。

そんな鉄道のまち・にいつを盛り上げる新津商店街には、電車のイラストが描かれたシャッターアートやC57の動輪などの鉄道部品の展示、お店ごとに貴重な資料を展示している「まちなか鉄道資料館」といった鉄道ファン必見の場所がたくさん。SLに関するグルメやおみやげを販売しているお店も多く、今回はいくつか紹介します。

SLグルメを提供するのは老舗の日本料理割烹「桝形屋」。地元で長年親しまれているお店です。

ランチ限定のC57定食は、黒胡麻で色をつけたメンチカツは石炭を、レンコンは車輪をイメージ。蓮根は穴の間にも白身魚のすり身が入っていたりと細部まで丁寧な仕事を感じる一皿です。

見た目だけでなく上品な味付けで年齢問わず楽しめる人気のメニュー。新潟県産コシヒカリを使ったご飯と味噌汁、付け合わせがついて750円。リーズナブルな価格にも驚きです。

INFORMATION

桝形屋

所在地 : 新潟市秋葉区新津本町2-2-16
アクセス : 【徒歩】新津駅から約6分
電話 : 0250-22-0284
営業時間 : 11時30分~13時30分、17時~22時

SLグッズを扱う店の一つ、加藤茶舗は3代続く老舗の茶舗。厳選された茶葉の販売だけでなく、店内のカフェスペースで淹れたての緑茶をテイクアウトすることもできます。

C57コーヒー・コースターセットには新津鉄道資料館に展示されているSLの写真やロゴ、レトロなポリ茶容器や煎茶セットには商店街のキャラクターきてきちがデザインされています。商店街を訪れた人に鉄道のまちを楽しんでもらおうと考案された商品は、デザインはもちろん味も抜群。トートバッグはSL旅のお土産を入れてもよさそうです。

INFORMATION

加藤茶舗

所在地 : 新潟市秋葉区新津本町2丁目6−26
アクセス : 【徒歩】新津駅から約7分
電話 : 0250-22-0233
営業時間 : 9時~18時

着物好きだけでなく、鉄道ファンも訪れるむらき呉服店は、新潟県で作られた希少な反物を扱う呉服店。扇子や靴下など電車がデザインされた商品の中でも、SLがデザインされた手拭いは新津でしか買えない一品です。

鉄道好きの店主・村木さんのコレクションもみどころの一つ。店内の奥に飾られている鉄道のヘッドマークや、南区で開催される白根大凧合戦で使われたSL柄の凧を見せてもらうことも。熱く語る村木さんの人柄も鉄道ファンが多く訪れる理由です。

店頭に併設されている「まちなか鉄道資料館」の貴重な資料も必見です。

INFORMATION

むらき呉服店

所在地 : 新潟市秋葉区新津本町3-7-39
アクセス : 【徒歩】新津駅から約10分
電話 : 0250-22-0098
営業時間 : 9時30分〜19時
HP : https://muraki-kimono.com/

大正五年創業「御菓子司 羽入」の三色団子は、新津を訪れたら食べたい一品です。柔らかなコシヒカリ団子にこし餡・白あん・すりごまがのっているのが特徴。新津駅から列車に乗る際、旅のお供やおみやげにする人も多いそう。お店だけでなく駅の売店などでも販売していますが、人気の商品なので早めの購入がおすすめです。

INFORMATION

御菓子司 羽入

所在地 : 新潟市秋葉区新津本町1-6-30
アクセス : 【徒歩】新津駅から約3分
電話 : 0250-22-0462
営業時間 : 9時〜18時
HP : https://okashi-hanyu.com

新津の街には紹介した以外にも、新津駅付近には鉄道に詳しいスタッフが常駐する観光案内センターや、鉄道資料館などもあり観光にも最適です。さらに商店には鉄道ファンの店主がいることも特徴の一つ。立ち寄ってみれば、貴重な話を聞けるかもしれません。

SLばんえつ物語と、SL関連グルメやおみやげを巡る旅。レトロな列車に乗り、商店街を歩けば、忘れられない思い出になること間違いありません。週末は新津で鉄道の歴史を感じる旅をしてみませんか?

※営業時間や定休日、価格等は令和6年7月現在のものです。変更となる場合がありますので、詳細は店舗へ直接ご確認ください。

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